Kanki head office Renewal
三四半世紀、大阪難波で電気機器の販売を営む企業の本社屋で、地下1階、地上3階建てべ床面積150坪、築60年の鉄筋コンクリート造のフルリノベーションを行なった。
今回のリノベーションで実現すべき目標は、地震時負荷軽減のために建物の軽量化を行うことと、近代建築を彷彿とするクラシカルなデザインの雰囲気を守りながら空間を最大限に有効活用することとした。建物上層部に在った重量工作物を撤去することとに加え、間仕切壁や天井材などの内装造作を全て撤去することによって徹底的な軽量化を図った。そこで露わになった荒々しいコンクリート。年月を重ねて生まれたその表情からは、今日まで会社の繁栄と社員を守り続けてきた建築の力強さを感じ、そこにまた新たな現代の感性の息を吹込んだ。
インテリアデザインの特徴は、ガラスで間仕切られた部屋を連続的に配置することによって、豊かなシークエンスの心地よさを演出している。外装においては、建設当時のままのスチールサッシやガラス、外壁に施された2種類のタイルに細やかな修復作業と程よい美装を施し建設当初の雰囲気を再生させながら、さりげない新たな意匠づくりを目指した。
Info
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Category : office
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Date : Dec 2018
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Location : 大阪市浪速区